少年は少女を死に追いやってしまいました。

好意を抱く少女へ殺意などあるはずもありませんでした。

それでも罪は罪…。

罰を恐れた彼はその罪から逃げ出し、目を背けました。

幸か不幸か彼の罪が明るみに出ることはありませんでした。

そうして、五年の月日が流れました。

彼は罪を記憶の片隅に追いやり、日常に溶け込んでいます。

しかし皆様ご周知の通り、忘れたからといって罪が消えるわけではありません。

むしろ逃げた時間に比例して罪はその重さを増すのです。

五年の時を経た罪は異形となって彼に降りかかります。

彼が罪に押しつぶされ破滅するか、それとも抗い

これをねじ伏せて道を切り開くか。

どちらにせよ誰もが納得できるような結末は存在しないでしょう。


罪人に幸福な終わりなど訪れてはいけないのですから。

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